二人の中にはまだ…『結婚』の二文字は出ていない。



でも、6年も付き合って、同棲までしている…
雄太のキモチはどうであれ私は…雄太と結婚したいと望んでいた。



私のリストラを機に…プロポーズでもしてくれるかと淡い期待を胸に抱いていた。



「…雄太…これからどうしよう??」


「ハローワークに通うしかないだろ??」



「それはそうだけど・・・」


遠回しに私は雄太に…プロポーズを促すけど、私の心を全然、読んでくれない。
普段なら、ちゃんと私のキモチを読んで、優しい言葉をくれるのに、最近、どこか冷たい雄太。


浮気??
でも、付き合って6年…浮気は一度もされたコトがない。

付き合いが長いから、なーなーで済まされてるだけ?

「もういい?」



「えっ!?」



雄太はソファーを立ち上がった…


「仕事がたまってて…わりぃ~」