シークレット・シェアリング~同居人は先輩社員~

サクヤさんは洗面器を持って戻って来た。



「烈…」



「お前が持ち帰った女…どんな女かと思って見に来た…けっこうキレイじゃん」



「・・・烈の好みに合うなら…くれてやってもいい」


私の意志を無視して、話すふたり。


私はモノじゃあないんだから・・・


「…欲しいけど…俺はまた仕事で海外に出るし…」


「またか~」


溜息混じりの漏らすサクヤさんの声。


「一人の方が気が楽だろ?郁弥」


烈さんの呼ぶ名前が違う。