「でも、元カレを見て、どうしても、お前の全てを俺のモノにしたいと思った」 「郁弥…!?」 「元カレにお前を奪われたくないんだ…」 「私はヨリを戻す気なんて・・・」 一瞬、結婚してないと言われて、心が揺れたけど。 ヨリを戻す気は本当になかった。 郁弥はカードキーを差し込み、宿泊する部屋の扉を開けた。 二人で部屋に入る。 もう、あとには引けないーーー・・・ 郁弥は私の身体をギュッと強く抱き締める。 そして、郁弥の香りに全身が包まれていった。 心地いい拘束感。