「川元はひどい男だ…。逆恨みもいいトコだ…」



「佐久間君…!?」



「俺が川元を忘れさせてあげる・・・」



俺は新井に対して、愛情はもってなかったけど、同情はしていた。



川元を忘れさせるように、優しく、彼女の身体に触れた。



「!?」



俺は彼女の心の傷を左手首のリストカットの傷跡で見てしまった。



「別に川元さんを思ってしてリスカしたわけじゃない」



「・・・」


「何もかも全然、うまくいかなくて・・・」