部屋にも戻っても一人で時間を持て余す。



普段は瞬時に、断る俺だけど。



珠希に対する想いを忘れたくて、西村の誘いをOK。



そんな俺の態度に腹を立てた長谷田が昼休みに俺を呼び出した。



場所はこの間と同じ2階の第二会議室。



「西村さんの誘いをOKしたって本当?」


「別に退職する沢さんの歓送迎会に出るだけだ。大体、なんで…お前にいちいち、責められなきゃいけない」


長谷田のキモチを知りながらも、俺の冷たい態度は変わらない。