私のデスクの電話の内線が響く。 相手は受付? 「もしもし、営業二課の海塚です」 ーーー受付の長谷田です。 「何か?」 ーーー佐久間さんの忘れ物…取りに来て欲しいの。 「え、あ…」 ーーー今すぐ、お願い!珠希 夕利は自分の要件だけを言って、一方的に切ってしまった。