でも、珠希は少し違った。



俺の仕事を手伝わせて、

部屋では俺の身の回りの世話をさせて、


最初は嫌がっていたけど、最近はみずから率先して、仕事も世話もしてくれていた。



そのおかげで、俺の仕事は随分と楽になったし、部屋でも有意義な時間を過ごせる。



「戻らないの?佐久間さん」


「あ、いや…戻る…」



俺たちは足早に部屋に戻っていく。