夏津 side



「でも、そいつは他校にいるから。転校するんだろ?」


へ?どう考えたらそうなんの?




『いやいや…。違いますけど…。』


もし他校に好きな人いても転校なんてしないよ…。


「だから俺に言えなかった。勿論クラスの人達にも。お前そんな奴だったんだ。あきれた…。」




攻の言葉が胸に刺さる


堪えていた涙が頬を伝って床にポタポタと落ちていく。




「…ごめん。言い過ぎ『私がっ。私が攻に言えなかったのは…。すっ好きだからっ。攻の事が好きだから。最後はっ。攻の笑顔見てさよならしようと思ってたのに…。』」



これでよかったんだ。


じゃあね。


攻。


『じゃあね。』


「夏津!俺も話がある。」



そう言って攻は私の手首を掴んだ。