「場面は、ミキちゃん姫が毒リンゴの呪いで眠っていて、そこに大地くん王子様が通りかかる所からねー。
それじゃ、用意いいー?」
そう言って、一呼吸おいて。
「スタートッ!」
小林監督の声が響いた。
その声と同時に、教室の向こう側で待機していたリョクが動き出す音がした。
目を閉じているように見えるように気を付けながら、僕はちらちらと薄目を開けてリョクの方を見ていた。
堂々とした足どりで、まるで本当の王子様みたいに威厳のある歩き方をしながらリョクはゆっくりと僕の方へと歩み寄ってきた。
それじゃ、用意いいー?」
そう言って、一呼吸おいて。
「スタートッ!」
小林監督の声が響いた。
その声と同時に、教室の向こう側で待機していたリョクが動き出す音がした。
目を閉じているように見えるように気を付けながら、僕はちらちらと薄目を開けてリョクの方を見ていた。
堂々とした足どりで、まるで本当の王子様みたいに威厳のある歩き方をしながらリョクはゆっくりと僕の方へと歩み寄ってきた。



