花は野にあるように

「僕っ?
僕の所為で、リョクは卒業公演諦めちゃったの?」


僕が頼りなくって、情けないから、放っておけなくって………それで?


それって、僕がものすごくリョクに迷惑をかけてしまってるって事じゃないの?


すっごくリョクに対して申し訳ない事をしている気がして、僕の胸がギュッと詰まりそうになる。


「あぁ、ゴメン。
また言葉が足りないよな。
ミキの所為なんかじゃないって。
どっちかってえと、ミキのおかげって感じなんだからな。
ミキ、ばあさんにすっげえ感謝されてるんだぜ?」