「よし、んじゃ約束、な?」


僕の大好きなリョクの声が、僕の耳に注ぎ込むように囁かれる。


その感覚に、僕の背中をゾクリ、とした感覚が駈け上がって。


うっかりと上がりそうになった声を喉の奥で噛み殺した僕は、リョクにキュッと抱きついた。


「約束、したぞ?」


僕の背中に官能的な感覚を与えた張本人のくせに、リョクはまだそんな風に囁きかける。


僕は、ドキドキと激しく打ち始めた自分の鼓動がリョクに気づかれない事を祈りながら、頷いて返事を返した。


「うん。
約束、だね。」