「全く痛くないのかって聞かれれば、確かに痛いけど。
でも、俺とミキの怪我の度合いがもし逆だったらって思うと、少しぐらい自分が痛いのなんて平気だし。
元々、多少の怪我には慣れてるし。
それに、ミキをなくさずに済んだんだから、この怪我はどっちかってーと嬉しい痛み?」
穏やかに微笑んだリョクの笑みに、僕は続けるつもりだった言葉を言えないまま口をつぐんで。
なんにも言えないままに、またリョクの胸にぽふん、と顔をうずめた。
でも、俺とミキの怪我の度合いがもし逆だったらって思うと、少しぐらい自分が痛いのなんて平気だし。
元々、多少の怪我には慣れてるし。
それに、ミキをなくさずに済んだんだから、この怪我はどっちかってーと嬉しい痛み?」
穏やかに微笑んだリョクの笑みに、僕は続けるつもりだった言葉を言えないまま口をつぐんで。
なんにも言えないままに、またリョクの胸にぽふん、と顔をうずめた。



