「けどっ………!」


声を上げる僕の耳元に、リョクは大丈夫だって、と囁いた。


そして僕の手を引いて、僕を抱き寄せた。


リョクの胸元に、しっかりと抱き込まれてしまった形の僕の後頭部を、暖かい手でゆっくりと撫でてくれながら落ち着いた声でリョクは言った。


「ん………っと。
突然だったからビックリさせちまったんだよな。
んー。
こーゆーのを知らない奴に、なんて説明したらいいのか良くわかんないんだけど、土の味を見るっていうか………成分バランスの調査をするっていうか………?」