だけど。


自分を責めてみたって、リョクと連絡がつく訳じゃないし。


授業中も、一生懸命に考えていた僕は、リョクの連絡先を教えてもらえそうな可能性のある所を、ようやく思い付いていた。





昼休みの始まりを告げるチャイムの音が鳴り響くと同時に、僕は脇目もふらないで大急ぎで教室を飛び出す。


捻挫している足は、ちょっと走るには向いていなかったけど、体重をかけたときに少し痛むぐらいの怪我だから。


少しリズムの悪いスキップみたいな歩き方で、僕は急いだ。