リョクにそう言われて、僕はまた手持ち無沙汰なままで取り残される。


そんな僕がぼんやりと見ている間に、よく似ているふたりは手際よくあたりを片付けていく。


集めてあった草は、大きな樹の根元へと敷かれて。


火を焚いていた竈は、崩されて邪魔にならない場所にばらされて置かれた。


そして外に出ていたリョクの荷物もどんどんリュックの中へとしまわれていって。


みるみるうちに、僕の座っているシート以外の荷物は全て片付けられてしまった。


すごい。


ホントにあっという間に片付いちゃった。