「んじゃ、これ飲んだらミキは寝るんだぞ?
怪我から発熱してるんだから、安静にして寝てるのが一番良いんだからな?
薬で治すんじゃなくって、薬は身体が治る為の補助に過ぎないんだからな?」


僕の顔を覗き込んでそう言って、リョクは僕が薬を飲むのをじっと見ていた。


「そんなに、じっと見てなくたってちゃんと飲むよ?」


薬を嫌がる子供じゃないんだけどなぁ。


「え、あ、うん。
あ、そんなつもりじゃないんだけど、な。
ん。
飲み終わったんなら、横になって。」


リョクに、うながされるままに僕は、またシートの上に寝かされる。