リョクの食べていたシリアルビスケットも少し味見させてもらったけど、メイプルシロップの味がして甘味がじんわりと身体中に染み渡るような味だった。


これも美味しいなあ。


買い置きしたら、お父さん達の残業の日にはお弁当に付けてあげようっと。


なんて事を考えながら、僕はいくつかの携帯食を味見させてもらって、リョクと交代でコップのスープを飲んだ。


「ん、と。
ミキ、も少し飲む?」


リョクがコップを見せながら問いかける。


「ううん。
僕はもういいよ。
ありがと、リョク。」