「んもうっ!
僕は責めてるんじゃなくって、感謝してるんだからねっ!
そんなに謝ってばっかりしないでよ。
でないと、次からお弁当のおかずを、お握りにしちゃうよ?」


ものすごく変な脅し方をした僕の事をリョクは数秒見つめた後、吹き出した。


「なんだよ、それ。
俺にそんな脅しは通用しないっての。
ご飯のおかずが、塩むすびでも、平気だぜ?
なにせ、おかずがいつでもあるってわけじゃない暮らしを経験してるからな。
塩だけで3食なんて事もあったんだぜ?」


その程度でこたえたりしないってば。