ちょっとゴメン、って言いながらリョクは僕の手からタオルを取って、脱ぎかけていた僕のシャツを取り去ってしまう。


あ、やだ。


「ま、待ってよ。
自分で拭けるって。」


鍛えられた肉体の持ち主に、こんなに生っ白くてひ弱な僕の身体を見られちゃうのは嫌だよぅっ!


そう思うから、リョクからタオルを取り戻そうとする僕だけど、リョクはちょっと厳しい表情で首を振った。


「熱が出始めたんなら、とりあえず早く横になって身体を休めなきゃ。
すぐに終わるから、じっとしていて?」