花は野にあるように

「すっげえ、そそる顔。
てゆーより、襲ってって感じに誘われてる?
俺が誓い立ててなかったら、間違いなくキスだけなんかですまないぜ?」


タオルを片手に握ったまま、空いている手で僕の首筋を撫で上げる。


その刺激に、僕は思わずぎゅうっと目を閉じてしまって、顎をあげて無防備に喉をさらしてしまった。


「くくっ。
ミキ、ほんっとにハムスターみたいだぜ?
こっちもなでてくれってか?」


笑いながら、リョクがやらしい手つきで僕がさらした喉元を撫でた。