体に巻かれている銀色のシートは、柔らかいんだけど本当にアルミホイルみたいな感じで、少し身動きする度にガサガサと音を立ててしまう。


なんだかホントにホイル焼きの魚になってしまったような気分なんだけど。


だけども、リョクが言っていた通りに、少し時間が経つと包まれている身体の内側からじんわりと暖かくなってきた。


それまで、眠かったっていうわけでもないのに、少し温かくなったかなぁと感じたところで僕は。


眠り、という名前の快楽の長い腕にあっさりと絡めとられてしまった。