「リョク、そんなに気を使ってくれなくっても良いってば。
一晩位なら、寝ないでいたって平気だし、僕にばっかりそんな風に気を使ったりしないで?」
一生懸命に笑って、そう言ったつもりだったんだけど、リョクは首を横に振ってダメ、と言った。
「ミキは初めての山なんだし、怪我もしてるんだから、もっと怪我人らしくして俺に甘やかされていて?」
お願いだから、って。
そんな風に言われちゃって。
それでも………って言えるほど、僕は強く出ることが出来なかった。
一晩位なら、寝ないでいたって平気だし、僕にばっかりそんな風に気を使ったりしないで?」
一生懸命に笑って、そう言ったつもりだったんだけど、リョクは首を横に振ってダメ、と言った。
「ミキは初めての山なんだし、怪我もしてるんだから、もっと怪我人らしくして俺に甘やかされていて?」
お願いだから、って。
そんな風に言われちゃって。
それでも………って言えるほど、僕は強く出ることが出来なかった。



