花は野にあるように

照れて、明後日の方を向きながら言うリョクの頬は、もうかなり傾いた太陽の所為じゃなくって本当に赤くて。


「可愛い。」


僕は、つい本気で言ってしまった。


「誰にも知られてなかったのになぁ。
そんな可愛い名前で呼ばれるの、似合わないだろ?
だから、もう止めて欲しいんだけどな。」


鼻の頭を掻きながら、照れたリョクが赤く染まった顔で言う。


呼ばれる名前が、じゃなくてそんなリョクの方を僕は可愛いって思ったんだけど。


「ああ、もう、この話勘弁してくれよ。
すっげぇ恥ずかしい。」