「いよっしゃあっっっ!」


すっごく威勢のいい、そんな掛け声と一緒に身体を引き上げて、リョクはお荷物の僕ごと崖の上へとよじ登った。


荒い息を吐きながら、それでもリョクはその場で休むことなく僕を抱えたまま道の奥まで進んで、ほんの何時間か前に平和にお弁当を食べていた場所へと移動した。


そして、木の陰の平らになっている場所に僕をそうっと降ろすと、僕を結んでいるロープを外しながら言った。


「大丈夫か?
揺れた所為で具合悪くなったりしてないか?
気持ち悪いとか、どっかが痛くなったりとか………」