花は野にあるように

そして。


荷物よろしく立派に梱包されてしまった僕を、リョクは慎重に自分の身体につないでゆく。


手首だけを縛られた僕の腕は、リョクの背中にまわるように置かれた。


や、やだな。


なんだか、こんな風にされちゃうと密着した身体から僕の胸のドキドキが伝わっていってしまいそうだよ。


状況はわきまえているはずなのに、そんな事を考えてしまっていた僕はリョクに顔を覗き込まれて、赤面していることに気付かれてしまった。


「なぁに、顔を赤くしてるんだ?
また、なんかヤラシイ事でも考えてたか?」