わかるか?って。


視線を僕に戻して問い掛けるリョクに、僕は頷いて答えた。


そんな僕を見て、リョクはニカッと大きく顔を崩して笑顔を浮かべる。

「ん。
じゃ、飯食おうぜ。
腹減っただろ?
頑張って登ったもんな。」


もいちど僕の頭を大きく撫でてくれながら、笑顔のリョクはそう言った。


その言葉に僕のお腹が同調するみたいに、くう、とタイミング良く音を立てた。


「あ。」


僕が赤面するのと。


リョクが大爆笑したのとは。


同時だった。