「ん?
違ったか?
教室の中のお前はなんだか無理して呼吸しているような感じがしたぞ。
今の、自然に呼吸できているようなお前とは、全然違う。」


リョクのその言葉に、僕はさっきとは違う意味でドキン、とした。


やだ。


なんだか、全部見透かされちゃってるような気がする。


やだよ。


「あぁ、悪い。
そんな表情させたかったんじゃないんだ。
やな思いさせたんなら謝る。
すまない。
………つい、思った事をそのまんま口に出しちまうのは、俺の悪いトコなんだよな。」