「これ………何?」


何をされているのか皆目見当も付かなくて、僕はリョクに尋ねる。


「ん?あぁ。パッチテスト。
ミキ、すっげぇ感じやすいじゃないか?」


いきなりそんな事を言いだされて僕は、慌てて否定するように頭を振った。


違うって、そんな事………リョクだけにしか、あんな風にとろけたみたいになったりしないんだから。


誰にでも感じやすいみたいな、そんな言い方しないでよ。


壊れた首振り人形みたいに、ぶんぶんと頭をふる僕にリョクはわかったって、と笑いながら僕の手を窓際の少し平らなスペースにに乗せた。