ガサリ、と大きな音がしたかと思うと、刈り込まれて形良く整えられている沈丁花の茂みから、何かが飛び出してきた。





「あ――っ!さっきの痴漢っ!」


それが何かを認識した瞬間、僕は思わず指差して叫んでしまった。


「あ゙?
あぁ。
さっきのナヨ男か。
なんだ、こんなトコで何してんだ?」