「へ………え。」


外国に居たっていうだけでも、僕の想像を軽くこえちゃうのに、学校に行ってない子供時代って………。


「ぶぶっ!
………お、お前、判りやすすぎ…っ!
目ン玉まんまるになってるぞ。」


リョクが僕の顔を見て吹き出した。


「………お前、よっぽど素直に育って来たんだろ。
笑えるぐらい、全部顔に出てるぞ。」


そう言いながら、リョクは僕の頭をまた、混ぜる。


今朝、一生懸命に撫で付けた、くせっ毛のくるくるした髪の毛が、もう鳥の巣みたいになってるような気がする。


撫で付けるの、すっごく大変だったんだけど………。