からかわれていた事にようやく気が付いた僕は、大笑いしているリョクに。


「もう、知らないっ!」


って言い捨てると、リョクを置いて教室へと駆け出した。





ひどいよリョク。


僕の純情をもてあそぶなんて。




まだ熱い頬を押さえながら、
僕は胸がドキドキしているのは
リョクの言葉の所為なのか、
それとも走った所為なのか。



わからなくなってしまっていた。