花は野にあるように

「どうして、まだ?」


小さな笑い声を含んだリョクの声が耳元で僕に問う。


「このまま、流されててもいいじゃねぇか。」


悪戯っぽく言いながら、リョクは僕のうなじに舌を這わす。


「あ……あぁっ!」


僕の頭の中は、薄い紗がかかったようにぼんやりとなって来て、考えがまとまらない。


でも。


「ま………って。」


お願いだから。


少しだけ、待って。



僕に時間を与えてよ。