次の日の朝は、神様がご機嫌な笑顔なんじゃないかなって思えるぐらいに。


「うっわぁ。
なんて良いお天気なんだろう!」


僕の足を気遣って、家まで迎えに来てくれたリョクのお父さんが運転する車から下ろしてもらって、僕の口から出た第一声はソレだった。


「ん。
良かったよな。
雨でも悪くない企画なんだけどさ、やっぱ晴天の方がいいもんな。
天気まで、ミキの為ならご機嫌って感じだよな。」


先に降りて、僕を支えてくれていたリョクも、少し眩しそうに見上げながらそんな事を言う。


いつもなら、僕の為ならとかって何?なぁんて聞き返しちゃう僕だけど。