花は野にあるように

「今まではそんな風には考えた事なかったんですけど、言われてみればそうですよね。
何の説明もないままにいきなり治りかけていると思っていたかさぶたを剥がされちゃうとビックリしますよね?」


こんな風に詳しく説明をしてもらってから治療してもらうなんていう、贅沢な事を知ったから言える事だけどね。


「ん。
で、ミキの気持ちは決まったのかよ?
このままなんちゃらって言う素材で傷を保護するだけにするのか、病院に行って縫ってもらうのか。」


「若しくは、お勧めは出来ないけど、『治療しない』っていう選択肢もあるわね?」