花は野にあるように

がっしりとした肩越しに振り返りながら、リョクはニッと笑って言ってくれるけど。


「なんとなく、ほめられているようなニュアンスは伝わってくるから、特に気にはしないけど。
………愛玩動物っぽいって、なに?」


僕はその部分にどうしても引っ掛かってしまった。


だって、よりによって愛玩動物って!


「んんん?
ミキって、見てるとなんだか飼いたくなるだろ?
なんてゆーか、ちまちまってした感じのトコとか、ぐりぐりってしたくなるような感じのトコとか?
ハムスター………。」


「ハムスターっぽくなんて、ないからねっ!」