花は野にあるように

「僕………裏切ってるの？」


何を裏切ってるのかは、よくわからないけど、ふたりして口を揃えて言うものだから、僕はなんとなく悪い事をしているような気になってしまう。


「うふん。
しっかり裏切ってくれているわよ？
けど、とっても素敵な方向に、ね？」


真知子さんは楽しそうに笑って、僕の方に屈み込みながら顔を近づけてきた。


真知子さんの顔の下には、なかなか直視しにくい、たわわな感じに実っているメロンサイズのふくらみが付属していて、僕は思わず助けを求めるようにリョクの方へと目を向けた。