花は野にあるように

「………ゴメン。
またミキを置いたままで話していたよな?
ミキのどこが魅力的なのかって話をしていた筈なのに、真知子ちゃんが『エロメデューサ』な話になっちまってたし。」


………リョクのその認識も少しだけ違う気がするんだけど?


そう突っ込んでみたかったりもしたんだけど、僕はリョクの言葉の続きを待った。


「ミキの魅力って、もちろんこのキュートな外観もその1つだけどさ、中身がたまんない位にいいんだよ。」


「そうそう。
外観を裏切って。
でも、その裏切りの方向がスッゴクいいのよねぇ。」


真知子さんがリョクの後を継ぐように続けて頷いているし。