花は野にあるように

どこにどう置いてきぼりにされたのかは良くわかっていなかったけれども、自分が2人の話に付いていけてない自覚はたっぷり持っている僕は、良く判らないながらも真知子さんに向かって頷いて答えた。


「よねぇ?
あの気難しそうに見えちゃう理事長までをタラシ込んじゃった自分の魅力に気付かないままで巷に撒き散らしてる事実を知りたいよねぇ?」


僕の頷きに、真知子さんからはそんな言葉が返ってくる。


えっと、あの。


それに頷くとあんまり普通じゃない、コワイ答えが聞けてしまうような気がしちゃうんですけど。