「ああ、それから制服は今から超特急で、この千代が仕上げさせていただきますが、何か特にお伺いしておく事はございませんか?
そうですね、ズボンの折り目が真ん中に付いていると嫌ですとか、タグ部分の折り倒し方にご注文がおありになるとか、それからですね。」


「んんー。
多分、千代さんの考えるベストな仕上げ方とミキの思っているのとは、そんなに大差ないと思うぜ?
俺達はこっちで勝手に朝飯食ってるから、千代さん自慢の超特急で宜しく頼むって。
頼りにしてっから。」


どこにも口を挟めなくて、オロオロとしていた僕を救ってくれたのは、やっぱりリョクだった。