「あ、は、はじめ………。」


「あ、これは俺のミキ。
な、千代さん、風呂貸して!
でもって、授業までに制服乾かせたりしねえ?」


挨拶をしようと口を開いた僕の言葉を遮って、リョクの大きな声が廊下に響く。


あのっ!


俺のって、どういう意味なのっ?


リョクの口から飛び出した言葉に目を剥いて、僕は言葉を失くす。


「あらあら、制服ですか?
そうですね。
30分程の時間を頂ければ……いえ、始業時間まで頂きましょうか。
お2人とも脱いで下さいな。
どちらも乾かすだけじゃなくて、お洗濯が必要なようですからね。」