チカンされた時の事を何度も他人に話すのって、すっごく恥ずかしい。


それに僕は男だし。



チカンにあってただなんて、呆れられてるんだろうな。


なんだか顔を上げてることが出来なくて、僕は質問された事には答えていたけど、段々と俯きがちになっていた。


その時。


藤森さん達から質問されていたおじさんが、急に立ち上がって僕を指差した。


「チカンじゃないっ!そ、そうだっ!合意の上だよっ!大体、毎日チカンされているというなら、乗る電車を変えるなり、すればいいじゃないかっ!」