「だからさ、一緒に謝りにいこう?
今日はおじさんも嵐の後片付けで忙しいだろうから、明日にでもお詫びに行こうよ、ね?
あ、でも。」


僕はリョクの横でドン、と存在を主張しているドラム缶を見ながら言った。


「このドラム缶は、今、返しに行った方が良いのかな?
中庭に置いたままだと来る人にご迷惑だよね?」


あんまりたくさんじゃないけど、休憩時間にはここに憩いに来る人もいるから、通路をふさぐようなドラム缶を置きっぱなしにしておくのはマズイよね。


「ん、だな。
どうせ風が止んだら返しに行くつもりだったし。」