「んっと、He is the lastman………これは慣用句だからって。
アレ?」


いつものようにリョクと色んな事を話しながら家まで送ってもらった僕は、リーダーの予習の途中でふと窓の外から聞こえる音に気が付いた。


気のせいかな?


何かが窓を叩いたような。


首を傾げながら、僕は厚手のカーテンを少し開けて、外の様子を覗いてみた。


「えっ!」


僕の口から驚きの声が思わずこぼれる。


見えた光景が信じられずに、僕は窓を開けて確かめようとした。


そんな僕に現実を突きつけるように、ガラス越しに吹いた風が大粒の雨を僕の目の前へ叩きつけた。