花は野にあるように

そこには今朝まで。


華やかな黄色い大輪の花を咲かせた3本の菊の花が植えられた山元先生の植木鉢が置かれていて。


きらきらした朝日の中で誇らしげに立っていたんだけど。


勇気を出して視線を上げた僕の目には。





そこにあった筈の花達を見つける事は出来なかった。


「あ………っ!
あ、リ、リョクッ!」


今朝までそこにいた筈の。


先生から預かっている大切な花を見付けられなかった僕の口からは、意味のある言葉は出てこなくて。


僕は助けを求めるようにリョクを見上げた。