花は野にあるように

「だから、山元先生が悪いわけじゃないってば。」


そんな風に言い合いながら僕達は中庭を進む。


そうして朝、僕達が作業をしていた場所へと近付いた。


ドキン、と僕の胸が大きくはねる。


大丈夫かな?


僕の気の所為だったらいいんだけどな。


取り越し苦労だったねってリョクと笑いながら、このまま帰ってさ。


ドキドキと早い鼓動を打ち始めた胸を押さえながら、僕は祈るような思いを抱えてその場所の前へと立った。


ぎゅっと手を握りしめて。


覚悟を決めて僕は先生の菊の花を置いてある筈の台の上に視線を向けた。