花は野にあるように

「ん。
落ちてなくっても、折れてるとまずいしな。
そっか。
それを心配していたんだな。
ごめんな、全然気付けなくて。」


靴を履き替えて、中庭へ向かいながらリョクが謝ってくれる。


「な。
どうしてリョクが僕に謝るの?
違うよ。
僕が悪いだけなんだから。」


謝るんなら僕の方だよ。


「いいや。
ミキは悪くない。
ミキが謝らなきゃならない必要なんてない。
うん、じゃあ悪いのはヤマゲンだ。
な?」


な?


じゃないと思うんだけど。


だけど僕はつい笑ってしまう。


先生、ごめんなさい。