風華の空


「起こしたのに起きないから。風邪を引いても困ると思って」

「そ、そうか…。じゃねぇ!」

伸びをしながら答える龍に納得しかけるが、冬夜は慌てて否定した。

「何で龍がいるんだ!」

「何でって、冬夜を運んだのが俺だから」

「いや、それはわかるけど…。そうじゃなくて!」

冬夜が聞きたいのは何で一緒に寝ていたのかということ。

それがわかったのか龍は1人頷いた。

「冬夜をここまで連れてきて、寝てる姿を見てるうちに寝てたらしい」

「おい、生徒会。それでいいのか…」

生徒の模範になるべき生徒会が授業をサボってどうする…

冬夜なりに言外に責めてみたが、龍は少しも気にした様子もない。

「何だ知ってたのか。冬夜のことだから知らないと思ったんだが」

「…知ってたら悪いかよ」

「いや、少し意外だっただけだ」

不貞腐れたように言う冬夜に思わず苦笑してしまう。