「悠妃、理由は?」
「……」
「だんまりは無しだぞ」
これ以上は誤魔化せないだろう。
「昨日の怪我。あれを龍に治されたんだよ…」
怪我を治されたことに関して嘘は言っていない。
治された場所が違うだけで。
後で彩都に口裏を合わせてくれるように頼んでおかないと。
「朝は、彩都さんに治してもらったって言ってたじゃん。あれは?」
「…いちいち説明するのが面倒だったんだよ」
冬夜の言い訳になかなか納得しない屋良がさらに聞いてくる。
「何処で会ったんだよ。すぐに帰ったんじゃないのか?」
あまりにもしつこい屋良に思わずきつい口調で言い返してしまった。
「何でそこまで話さなきゃならないんだ」
「いや…別に…深い意味はないけど…」
しどろもどろになりながら答える屋良に冬夜は思わず吹き出してしまった。

