その後冬夜は、おとなしく授業を受けていたが休み時間になると必ず教室を出てチャイムが鳴る直前に戻ってきた。
屋良が何処に言っているか聞いても何故か答えようとはしなかった。
放課後、冬夜がさっさと帰り支度をして教室を出ようとしたところを屋良が呼び止めた。
「悠妃、ちょっと聞きたいことがあるんだけど、いいか?」
「いいけど…学校出てから聞く」
「じゃあ、行こうぜ」
冬夜が山田たちに見つからないように早く学校を出たがっているのはわかっていたので、屋良は荷物を持つと冬夜を追い越して教室を出た。
校門を出てしばらく歩いたところで、屋良が口を開いた。
「朝、何で神木なんて名前が出てきたんだ?」
屋良が疑問に思うのは当たり前といえば当たり前だ。
しかし、本当の訳を話せない冬夜にしてみれば大変困る。
「偶然名前を聞いたから…まぁ、気にするな」
「…ふ~~~ん」
明らかに納得していない屋良にこれ以上聞くなとばかりに視線を逸らした。
しかし、屋良の追求は終わらない。

