キャンバス


大人になりきれない自分がいた。


恋愛って、相手も思いやらないといけない。


みんな心の中では分かっている


実際は自分が一番になってしまう。


私は、自分自身だけしか見れていなかったのではないか。
いや、自分だけしか見てなかったんだ。

思い起こせば、彼に甘えるだけの自分だった。

忙しいと言えば、彼はまたにしてくれた。
会いたいといえば、会いに来てくれるのがあたりまえだと思っていた。


彼が離れるわけがないと思っていたんだ。


どんなワガママも、許してくれていんだ。
その裏で、どんな我慢もしてくれていたんだ。


曲を聞いているうちに、ほんとに自分自身の事のように曲を繰り返し、繰り返し聞いていた。


ほほに涙が伝わっているのに気づかない程に…




コートの襟を立てて顔を見られないように。
暖かなぬくもりを離さないように


涙をかくして歩いていこう